維新、険しい東京進出への道のり 小池百合子都知事に対抗心メラメラ

 日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)が東京進出に本腰を入れ始めた。維新は18日、東京都内で初開催となる「維新塾特別セミナー」を開き、来年夏の都議選で2桁台の当選者を目指す方針を示した。都議選をにらんで、小池百合子都知事も政治塾を立ち上げて候補者を擁立する考えを表明。対する松井氏は都政改革をめぐる小池氏の本気度に疑問を呈し、連携に消極的な姿勢をみせており、「第三極」の主導権争いも本格化している。

 セミナーは、都議選と次期衆院選の候補発掘を目的に開催され、予定した150人の定員を上回る約400人が参加した。

 松井氏はセミナーの講演で、維新が本腰で大阪府政の改革に挑んだことにより、府の財政が改善したことなどをにこやかに紹介。しかし話題が小池氏に移ると、口調は厳しくなった。

 「小池知事が何をやりたいのか、僕は今、あまり見えていないんです」

 松井氏は、都政改革に対する小池氏の取り組みを批判。同席した馬場伸幸幹事長も「小池氏は、私からみたら池のほとりで遊んでいるようなもの。ルビコン川を渡ってもらわないといけない」と皮肉った。来夏の都議選では、維新として都の条例案を独自提出できる11人以上の当選者を目指す考えも示した。

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