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安全追い求め自動運転技術の開発加速 「レベル2」実用化も完全自動は道半ば

【水平垂直】安全追い求め自動運転技術の開発加速 「レベル2」実用化も完全自動は道半ば
【水平垂直】安全追い求め自動運転技術の開発加速 「レベル2」実用化も完全自動は道半ば
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 ハンドルやブレーキ、アクセルの操作が一切不要となる完全自動運転車の開発が世界的に加速する中、国内でも公道での実証実験が具体的に計画されていることが明らかになった。一方で、高齢者のマイカー運転による重大事故が増え、自動運転技術による高齢者の支援も議論され始めた。自動車メーカーや研究機関、政府、自治体などが、それぞれの立場で自動運転の課題を検証し、可能性を追求している。(板東和正)

地方バス「運転者不足」解消も

 近年、地方都市や過疎地では公共交通の衰退が著しく、高齢者は買い物や通院の移動をマイカーに頼らざるをえない状況にある。こうした中、路線バスにレベル4の完全自動運転を導入して高齢者の足を確保する取り組みが動き出す。

 人口約1万7千人の3割近くが65歳以上という鳥取県八頭町(やずちょう)は、自動運転関連技術開発会社、SBドライブが平成30年秋にも完全自動運転バスの実証実験を計画している自治体の一つだ。同町の角園(すみぞの)太一・地方創生監は「完全自動運転バスが実現すれば、運転手の人材難が解決し、高齢者が公共交通で生活できるようになる」と期待する。

 同様に実験が計画されている北九州市は、大都市でありながら65歳以上の人口が29%(今年3月末)と高齢化率が高い。長野県白馬村は路線バス減少や運転手不足が深刻だ。

 国土交通省によると、25年度の全国の乗り合いバス利用者は延べ42億人で、2年度から35%減少。地方のバス網が苦境に陥る中、SBドライブは「高齢者の生活を自動運転で助ける」ことを事業理念に掲げる。

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