日露首脳共同記者会見詳報(5完)

プーチン氏「日本酒『東洋美人』はすばらしい。ただし、ほどほどにしなければ…」

共同記者会見を終え、握手を交わすロシアのウラジーミル・プーチン大統領(左)と安倍晋三首相=16日午後、首相公邸(川口良介撮影) 
共同記者会見を終え、握手を交わすロシアのウラジーミル・プーチン大統領(左)と安倍晋三首相=16日午後、首相公邸(川口良介撮影) 

 --安倍晋三首相とプーチン大統領双方に、8項目の経済協力プランについて質問する。すでに安倍首相から数百の提案があるが、どれが一番重要なものと考えるか。(プーチン氏に対して)日本のホスピタリティはどうか。日本の食事、温泉など何を試すことができたか。

 安倍首相「それはまず、初めに私からお答えをいたします。8項目の提案に未来はあるか。

 結論から言えば、未来はあります。私は従来、日本とロシアの関係を『最も可能性を秘めた2国間関係』と、このように申し上げてきました。経済を含む幅広い分野で、ウィンウィンの日露協力の大きな可能性を開花させたい。

 そして開花させていくことは、日本とロシア双方が大きな利益を得ていく。国民が大きな利益を得ていくことにつながっていくと思います。

 私が5月にソチで提案した8項目の協力プランと関連する日露の協力プロジェクトを通じて、日本とロシアの経済関係をさらに深め、そして日本がロシアの国民生活の革新に協力していくことは、双方に大きな利益をもたらし、そして間違いなく、相互の信頼関係醸成に役立つと確信をしています。さきほど交換された文書も含め、今回の大統領の訪日を機会に、政府間と民間で合わせて約80本の成果文書が署名をされ、数多くのプロジェクトがすでに動き出しています。これは今までの日露関係に前例のないことだと思います。

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