日露首脳共同記者会見詳報(1)

安倍晋三首相「共同経済活動の特別な制度の交渉開始で合意」「自他共栄の新たな日露関係をともに築いていこう」

共同記者会見に臨むロシアのプーチン大統領(左)と安倍晋三首相=16日午後、首相公邸(川口良介撮影) 
共同記者会見に臨むロシアのプーチン大統領(左)と安倍晋三首相=16日午後、首相公邸(川口良介撮影) 

 安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領は16日午後、首相公邸で共同記者会見を開いた。安倍晋三首相は冒頭、プーチン氏に対し「自他共栄の新たな日露関係をともに築いていこう」と呼びかけた。詳細は以下の通り。

 プーチン大統領、ウラジーミル、ようこそ日本へ。日本国民を代表して君を歓迎したいと思います。

 私が2013年にモスクワを訪れたとき、できるだけ頻繁に会談を重ねようと君と約束をしました。それから今回の訪日が実現するまで3年間かかりましたが、私のふるさとにお招きし、落ち着いた環境のもとでたっぷり時間をかけて話し合うことができ、待ち続けたかいがあったと思っています。

 私たちの話し合いの進展を70年以上もの長きにわたり待ち続けている人たちがいます。かつて択捉島、国後島、色丹島、そして歯舞諸島に住んでいた元住民の皆さんです。その代表の方々から今週、直接お話をうかがう機会を得ました。元島民の皆さんの平均年齢は既に81歳を超えています。「もう時間がない」。そう語る元島民の皆さんの痛切な思いが胸に突き刺さりました。

 島では終戦直後、辛い出来事もありましたが、日本人とロシアの人々は言葉の壁を越え、ともに助け合い、友情をはぐくみ、ともに暮らしていたそうです。離れ離れになってからも、さまざまな制約の中で、元島民の皆さんと島に住むロシアの人々が交流を深めてきた事実もうかがいました。

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