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管理栄養士が予防を指導、健康づくり支援 変化する「薬局」の立ち位置

 住民と薬局をつないだのは、「大田区地域包括支援センター入新井」の澤登久雄さんら。「食堂をやりたい」との要望を受け、衛生指導が可能かどうか「薬樹」に相談した。澤登さんは「地域包括は公的色合いが強く、民間企業の参加に抵抗感があるところが多い。だが、皆さんがそれぞれの得意分野で仲間に入ってくれると、多彩で多様なことができる」とする。

 取り組みに利益はないが、同社は「近隣住民からの処方箋が増えたかもしれない」と期待する。グループマネジャーで薬剤師の中村広樹さんは「健康の定義は治療から予防まで幅広い。薬局が薬を渡すだけではなく、予防、未病のタイミングから関わり、町の中で健康について真っ先に相談してもらえる場所になりたい」と話している。

 ■「住民健康に」生活習慣改善図る

 健康作りに踏み出すのは大型薬局ばかりではない。千葉県流山市の「ハカラメディコ」は明るいガラス張りの店内にカフェも併設。薬膳カレーやハーブティーを楽しむ人でにぎわう。

 常勤の管理栄養士2人が、高血圧や糖尿病の患者の求めに応じて食事指導などにあたる。

 ハカラメディコ社長で薬剤師の稲田衣子さんは「すぐできる簡単なアドバイスを、できれば毎日継続して行うことが大切」という。おしゃれな外観にひかれてか子供連れの母親も多く、「食が細い」「アレルギーの代替食は」なども多い相談だ。