国連名誉大使「ワンダーウーマン」、2カ月足らずで解任 「あり得ない体形の女性が…」と批判も

 【ニューヨーク=上塚真由】女性の地位向上のための国連名誉大使に選ばれた米コミックシリーズの人気キャラクター「ワンダーウーマン」が、10月の任命式から2カ月足らずで解任されることになった。架空の人物を採用したことへの抗議の声が強く、異例の短期間の活動に終わった。

 国連は10月21日にワンダーウーマンを名誉大使に任命した。だが、同日の任命式では国連職員約50人が背中を向けて抗議し、インターネット上では再考を求める請願サイトも開設された。サイトでは「胸の大きなあり得ない体形をした白人女性が、太ももをあらわにしている」と指摘、実在する女性を選ぶべきだと主張し、13日現在で賛同者は4万4500人を超えた。

 ワンダーウーマンの名誉大使の任期は12月16日で終了し、国連は任期を延長する意向はないとしている。

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