衝撃事件の核心

男心くすぐるキスやハグ 中国人女性の甘い罠 東京の「追いはぎ」は新橋から発祥の地?湯島に

「追いはぎ」の捜索で、押収物を入れた段ボールを運ぶ捜査員=11月30日、東京都文京区の湯島地区
「追いはぎ」の捜索で、押収物を入れた段ボールを運ぶ捜査員=11月30日、東京都文京区の湯島地区

腕を組んで、顔を寄せて、猫なで声で甘える-。仲のいいカップルの話ではない。色仕掛けをしながら客を酔わせ、現金を勝手に現金自動預払機(ATM)で引き出す「追いはぎ」の話だ。中国人とみられる女性が繁華街で男性を物色している様子は昨年、サラリーマンの聖地である東京・新橋で問題となった。警視庁の取り締まりで、今年の被害は落ち着いたが、今度は上野駅に近い湯島地区で摘発が相次いでいる。実は湯島は昔から追いはぎ被害が深刻な街。しかもある事情で対策にハードルがあったが、今年はそれを乗り越え、浄化に向かおうとしている。

過剰なスキンシップで「オニイサ〜ン」

警視庁組織犯罪対策2課と本富士・上野両署の捜査本部は11月、泥酔した客のキャッシュカードで現金を引き出そうとしたとして、窃盗未遂容疑で、上野の飲食店で客引きをしていた中国籍の女(44)を逮捕し、関係先を捜索した。

警視庁によると、女は10月、飲食店を訪れた40代の男性客を酔わせてATMへ連れて行き、現金を引き出させて暗証番号を確認。さらに店に戻ったあと、客のキャッシュカードを勝手に持ち出して1人でATMへ行ったとみられる。誤った暗証番号を入力したため、現金は引き出せなかった。

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