宇都宮市長「LRTの今年度着工は困難」

 宇都宮市の佐藤栄一市長は12日、市議会一般質問で、次世代型路面電車(LRT)の整備計画について「当初の見込みより協議調整に時間を要しており、現時点で今年度の着工は困難な状況」と述べた。着工までの期間は市民への説明に充てる方針。

 今後、「工事施行認可の申請や道路管理者の意見に関する議会の議決、その後の国の審査を経ることになるが、事業のスケジュールは手続きを含め、魅力ある施設整備をするための検討を踏まえながら十分に精査する」としている。市民への説明に関しては「市長選を通じて、情報を多くの市民に分かりやすく伝えることの重要性を強く感じた」として、漫画や映像を活用し、実物大の車両模型を用いるなどオープンハウスの常設化の考えも示した。

会員限定記事会員サービス詳細