安倍晋三首相は12日午前、首相公邸で北方領土の元島民と面会した。安倍首相は15、16日に山口県長門市と東京で行われるロシアのプーチン大統領との首脳会談を前に「私の世代でこの問題に終止符を打つ。この決意で首脳会談に臨みたい」と強調し、北方領土問題の前進に意欲を示した。
安倍首相との面会には、元島民でつくる千島歯舞諸島居住者連盟の脇紀美夫理事長ら7人が出席した。
脇理事長は「元島民は子供や孫とともにふるさとに戻れる日を待ち望んでいる。一歩でも二歩でも具体的に進めてもらいたい」と述べ、首脳会談に期待を寄せた。また、「島に戻りたい、そして日露友好の架け橋になりたい」という元島民たちの願いを記した手紙を安倍首相に託し、首脳会談の際にプーチン大統領に手渡すよう要望した。