カイロのキリスト教大聖堂で爆発 5人死亡、イスラム過激派の犯行か

 【カイロ=大内清】エジプトの首都カイロ中心部のキリスト教大聖堂で11日、大きな爆発があり、同国保健省によると少なくとも5人が死亡した。死傷者は数十人との情報もある。犯行声明は確認されていないが、キリスト教を敵視するイスラム過激派による犯行の可能性が高い。エジプトで多数派のイスラム教でこの日は預言者ムハンマドの生誕祭にあたることから、キリスト教へのジハード(聖戦)を誇示する目的がありそうだ。

 爆発があったのは、エジプトに伝わるキリスト教の一派で、同国の人口の約1割を占めるコプト正教の中心地である聖マルコ大聖堂。

 エジプトでは2013年以降、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系の武装勢力が東部シナイ半島を拠点化し、政府などに対するテロ闘争を展開している。

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