東京都の小池百合子知事は10日、都内のホテルで報道陣の取材に応じ、「立候補したいという素晴らしい人材を、形はどうあれ後押ししたい」と述べ、来夏の都議選で、自身が設立した政治塾「希望の塾」から候補者を擁立することに意欲を示した。さらに、「当選の確率が高いのはどういう人かを考える」とし、選挙に向けた分析を進めるとした。関係者によると、都議会自民党幹部らの選挙区での擁立を目指す方向で検討する。
小池氏は、予算編成で200億円の復活予算要望枠の廃止を打ち出すなど、都議会最大会派の自民党との対立が鮮明になっている。議会での足場固めを進めたい小池氏が、都議選への対応について踏み込んだ発言をした形だ。
擁立する候補者を「戦術など、懇切丁寧にこちらからサポートしたい」と全面的に支援する意向を示したが、新党設立に向けては「カードはたくさん持っていたい。都議選まであまり時間があるようでない。そういうことを逆算しながら考えたい」と明言を避けた。
一方、日本維新の会や河村たかし名古屋市長が率いる減税日本との連携には「三大都市共通の課題がある。連携を深める意味がある」と述べた。