真田丸の注目人物

内野聖陽演じる徳川家康 「神君」ではなく庶民的な家康に…墓前で「ごめんなさい。三谷幸喜さんの脚本なんです」

優しいパワハラでゴリ押し

 《初期の家康は何となく情けなく、「伊賀越え」では敵にやられてしまうのではないかと心配した》

 「情けない」が自分の中でコンセプトでした。転ばなくていいところで転んじゃったり。爪を噛むとか、頼りない要素がありましたからね。

 ただ、僕も共感しながらも、気が弱いだけじゃダメだと思っていた。このままだと気の小さいだけの家康になると思いましたし、「どこかで大大名の風格を強く出していかないと」という焦りがありました。

 演じる上では、威厳を見せながらも実は臆病という姿を出したいと思っていました。あまりにも「敵」という要素を前面に出すと、悪代官みたいになるし、従来通りの「タヌキおやじ」になっちゃう。今回の家康には、「家康に悪役になってほしくない」という三谷さんの信号がたくさん埋め込まれていた気がします。

 《「真田丸」の家康は、いつごろから天下取りを目指そうと思ったのか》

 「関ケ原の戦い」が終わり、自分を守るために大名を集めたら、思いのほか集まっちゃった。「いけるぞ、これ!」みたいに思ったんだろうね。そこから、アクセルを踏んだのだと思います。

 《「関ケ原の戦い」前夜にはいろいろと暗躍した》

 結構、家康は「パワハラ(パワーハラスメント)押し」が多いよね。豊臣の世だけど、家康には力がある。だから、「関ケ原」の前に、「何となく優しいパワハラ」で武将たちを説き伏せていくのは楽しかったですね。今の時代だと問題だけど、戦国時代はパワーの時代だから…。

 《そのころから、最初の情けない家康がいなくなってしまった気がする》

 女性ファンはね、ああいうお茶目なキャラクターも好きみたいですね。僕は演じていて、(初期の家康は)すごく不安でしたけど…。