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今後の日米関係について、元在沖縄米海兵隊政務外交部次長のロバート・エルドリッヂ氏が産経新聞とのインタビューで語った発言要旨は次の通り。
--トランプ次期米大統領政権発足後の日米関係をどうみるか
「経済、安全保障、外交など国際社会における日米関係は気を付けなくてはいけない。日米間(の課題)はある程度、大丈夫だと思っているが、日本は米国の行動や発言に影響を受けやすい。リンクしている」
--日本の対応は
「日本にとってのショックを最小限にするバッファーが必要だ。日本の政策における米国の要因をもう少し小さくした方がいい。距離を置くことと無視することは違う」
--環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)はどうすべきか
「再び米国が入りたくなるようなものを作ることが日本の宿命だ。加盟国拡大の選択肢もあり得る。民主主義や自由経済を重視する台湾の参加を歓迎すべきだ。米国に裏切られ、日本に(発効への)やる気がなければ、他の参加国は中国と付き合うしかない。最悪のシナリオだ。米国がTPPに批准しないのは、百年前の第1次世界大戦後の国際連盟を提唱しながら入らなかったような失敗になっている。恥ずかしい」