2018年平昌五輪に向けた今シーズン初のテスト大会が11月25、26日に実施された。国際スキー連盟(FIA)は一応の評価を下したが、準備不足から競技場に数々の綻びが指摘され、選手の不評を買った。停電も発生して一部日程が中止され、韓国メディアは国際的な恥をかきかねないと懸念が募るばかりだ。
ただでさえ「崔順実スキャンダル」によって五輪成功に暗い影を落としているというのに、本番さながらのテスト大会で不備が明らかになり、韓国のネットユーザーからは「朴槿恵大統領を退陣させた後は、平昌五輪返上を求めるロウソクデモをしなければならない」などという不満の声が聞かれた。
テストイベントとして開催されたのは、国際スキー連盟(FIA)スノーボード・ビッグエアのワールドカップ(W杯)。平昌五輪で初めて実施され、スノーボードに乗ってジャンプし、空中で妙技を見せる種目だ。朝鮮日報など韓国メディアによると、セラ・ルイスFIS事務総長は「競技場や宿泊などすべての面で肯定的な反応があった」と評価した。
ただ、新設される6競技場で工事の進捗度が問題視された平昌五輪。今回のテスト大会でも「大会準備は時間に追われて急ごしらえで間に合わせた」という見方もあった。