阪大に「ゲノム編集」の研究拠点 全国初、ヒト受精卵は含まず

医学、農業…活用進むが

 「ゲノム編集」は、生物の遺伝情報を改変することで病気を治療したり優れた家畜を生み出したりできるとして、近年、世界中で注目されている新技術だ。科学研究や製薬開発、農業、畜産などの現場で急速に活用が進んでいる。一方、生まれてくる子供の容姿や能力を操作する行為にもつながりうるなどとして、倫理面の議論も続いている。

 ゲノム編集は1990年代ごろから研究されていたが、数年前に簡便で極めて精度の良い手法が確立され、爆発的に普及した。

 この技術を使えば、遺伝子の変異を修復することで病気を治療したり、効率よく家畜を品種改良したりすることができると期待されている。すでに、研究レベルではアレルギー物質を含まない作物や肉の量が多い家畜などが生み出されており、海外ではゲノム編集によるがん治療の臨床研究が進んでいる。

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