日露、年明けにも防衛協議 3年ぶり2プラス2 北極圏で中国を牽制

 日露両政府が、外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を年明けにもモスクワで開く方向で調整に入ったことが7日、分かった。今月15日に山口県長門市で行う安倍晋三首相とプーチン大統領の首脳会談で合意を目指す。実現すれば約3年ぶりで、北極圏でプレゼンスを強化する中国を牽制したい考え。日本側としては、安全保障協力を進展させることで、北方領土交渉の進展に向けた環境整備を行う狙いもある。

 複数の政府関係者が明らかにした。日露2プラス2は平成25年11月に東京で開いて以来、2回目となる。日本側は岸田文雄外相と稲田朋美防衛相が出席し、ロシア側はラブロフ外相とショイグ国防相が参加する。

 日露両政府は2プラス2で、北朝鮮や中国をめぐる東アジア情勢について意見交換する。また、合同捜索・救助訓練の再開を確認するほか、訓練海域を広げて対テロや海賊対策も実施する方向だ。訓練時などに物資を融通できる物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた交渉開始も模索する見通し。

 日露両国が国境を接するオホーツク海は北極海航路につながる。中国は東シナ海での挑発行動に加え、オホーツク海や北極海への海洋進出も強めており、日露両国の共通の脅威になりつつある。2プラス2の開催は「中国への強烈なメッセージになる」(日本政府関係者)とされる。

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