衝撃事件の核心

「殺すぞ、お前」「バカ野郎が!」 暴言、殴打、うめき声…逮捕者が出たブラックバイトの壮絶現場

音声は、過酷なバイトの現状をブラックバイトユニオンに相談した大学生が、ユニオンから薦められて録音していたものだ。富山容疑者とみられる男の声が、この大学生以外のバイトに「バカじゃねぇの?」などと暴言を吐く様子も収められている。

大学生は「日常的に暴行を受け、包丁で刺されたこともある」と訴える。実際に大学生の左肩には、後の医師の診断で「全治3カ月」とされた刺し傷もあった。

4カ月休みなく、大学に行けず

ユニオンによると、大学生がこの店で働き始めたのは大学2年だった平成26年5月。求人誌を見て応募し、面接を経てすぐ採用された。初めてのバイト。ひとり暮らしで、バイト代は生活費の一部に充てるつもりだったという。

ユニオンの調べでは、当初の勤務は週4日、午後6時から午後11時までで、月収は5万円ほど。ところが、鍋シーズンで店が忙しくなった10月ごろから、週5、6日勤務するようになり、閉店後の作業も任されるようになった。12月以降は複数のバイトが辞めて人手不足が深刻化したため、3月は月2日しか休めず、4月12日から休職を申し出る8月11日までの4カ月間は1日も休まず働かされたという。

たび重なる暴行や暴言に悩んだ大学生がすがった先が、実家の親から以前教えてもらっていたブラックバイトユニオン。大学生は「7月からは大学の授業にまったく行けなくなり、テストや実習にも参加できなかった」と訴え、店舗を運営していた「DWE Japan」(千葉県)に損害賠償を求める民事訴訟を起こしたほか、千葉県警船橋東署に被害届を出した。

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