共産党は民進党に対し「互いの候補の相互推薦」などを選挙協力の条件としているが、民進党幹部は共産党の苦しい台所事情を見透かし、余裕の表情でこう語る。
「共産党は『野党共闘』しか道がないのだから、向こうのハードルが低くなっていくのをじっと待てばいい。『相互推薦』などいずれ絶対条件にしなくなるはずだ」
民進党の本音は、共産党候補が自主的に候補者を取り下げることだ。ただ、民進側も共産票がなければ、与党候補とまともに渡り合えない実情もある。両党が牽制し合う現状を一番喜んでいるのは、高みの見物の安倍首相かもしれない。