映画点描

京都の伝統・因習に縛られもがく成海璃子 出演映画「古都」が公開

【映画点描】京都の伝統・因習に縛られもがく成海璃子 出演映画「古都」が公開
【映画点描】京都の伝統・因習に縛られもがく成海璃子 出演映画「古都」が公開
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 日本の人気観光スポットでもある京都。3日公開の映画「古都」(Yuki Saito監督)は、京都の魅力を詰め込んだ作品だ。川端康成の同名小説の後日談的な内容で、原作のヒロイン、双子姉妹の千重子と苗子(松雪泰子の1人2役)の娘たちが、伝統や因習に縛られながら自分の存在意義をそれぞれ見いだしていく姿を描いている。

 千重子は呉服屋、苗子は北山杉の里で働いている。千重子の娘、舞を橋本愛、苗子の娘、結衣を成海璃子が演じた。結衣は京都の姉妹都市・パリに留学し絵を学んでいる。演じた成海は「脚本を読んだときに一番やりたい役だった。京言葉とフランス語、絵のレッスンをやりました」とほほえんだ。

 この映画は京都府と京都市が後援し、茶道の場面に国宝級の茶道具が使われ、千重子の呉服店として国登録有形文化財の町家を借りるなど本物志向。だが京都礼賛映画ではない。結衣は自分が描きたい絵が見つからずに苦悩する。映画を見ていると、伝統と因習による京都特有の閉鎖性が娘たちから主体性を奪っていることが分かってくる。

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