衝撃事件の核心

「私にも娘がいる」女児ら襲った〝狂気〟に立ち向かった通行人「勇気」の源 金属バットブン回し男を取り押さえ

今回の事件では、勇気ある通行人らが松本容疑者を取り押さえたため、幸い犠牲者は出なかった。しかし、凶器がバットではなく刃物などより殺傷力の強いものだった場合、さらに多くの被害者や死者が出ていた可能性もあった。

不特定多数が集まる駅や空港、「ソフトターゲット」と呼ばれる警備が比較的緩やかな大型集客施設は近年、過激派組織「イスラム国」(IS)などの国際テロリズムの標的になるなど、安全対策が課題となっている。

ただ、松本容疑者はバットを袋に入れて歩いており、「外見だけで犯行の予兆を察知するのは困難だった」(捜査関係者)。同署幹部は「こうした通り魔的な事案はもちろん未然防止したいが、何が引き金になるか分からず、難しい」と吐露する。

感謝状が贈られた3人以外にも、現場では松本容疑者にタックルした男性をはじめ、数人が危険を顧みずに立ち向かい、警察官が駆けつける前にその場を立ち去っていた。

同署幹部は「女児らの命が助かったのは皆さんのおかげ。感謝してもしきれない」と話した。

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