衝撃事件の核心

「私にも娘がいる」女児ら襲った〝狂気〟に立ち向かった通行人「勇気」の源 金属バットブン回し男を取り押さえ

最初に殴られた女性は頭部に軽いけがをし、2発目を防ごうとした際、右手にも打撲を負った。松本容疑者と本当に肩がぶつかったかどうかは確認されていない。その後に殴られた女児は頭蓋骨を骨折する重傷。一時は意識が混濁するなど危険な状態となったが、現在は快方に向かっているという。

調べに対し、松本容疑者は「殺すつもりはなかった」と殺意は否認した。しかし、同署は金属バットで頭部を狙っていることから、明確な殺意があったと判断。容疑を殺人未遂に切り替えて送検した。

捜査関係者によると、松本容疑者には精神疾患による通院歴があった。大阪地検は18日、松本容疑者を鑑定留置とした。期間は来年2月27日までの約3カ月間。今後は犯行当時の精神状態を詳しく調べ、刑事責任を問えるか否かを慎重に判断するとみられる。

同署幹部は「(容疑者は)バットを持った状態で天王寺駅まで何もせずに来て犯行に及んでいる。(目が合ったという理由は)到底理解できるものではないが、本人なりの理屈を説明しており責任能力はあるはず。第一、これで罪に問えなければ被害者に申し訳ない」と語気を強めた。

再発防止難しく…

天王寺駅は、JRと市営地下鉄御堂筋線、谷町線が乗り入れ、近鉄南大阪線や阪堺電車上町線の駅も隣接する関西有数のターミナル駅だ。日本一の超高層ビル「あべのハルカス」にも近く、通勤や帰宅の時間帯に限らず、終日多くの人が行き交う。

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