ピラミッドやストーンヘンジの「知恵」日本でも…
本名宮司は今年日本遺産に認定された《『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」〜古代国家を支えた海人(あま)の営み〜》にも登場する「海人」に注目する。大陸と交流して航海や製塩技術にすぐれ、太陽や星の位置で航海していたであろう海人族。天文に通じていた可能性は否定できない。「古代人をバカにしてはいけない。現代人は地図を見てどうやって線を引いたかと考えるが、方角を決めて狼煙(のろし)をあげて距離を伸ばしていったのかもしれない。世界にはピラミッドやストーンヘンジなど太陽の運行に合わせたと思われる遺跡がたくさんある。日本人ができなかったと考える理由はない」と本名宮司は語る。
果たして誰がどうやって何のために巨大な線を引いたのか。「淡路島のナゾ」というよりも、日本史のナゾといえるかもしれない。