【開発ヒストリー】町工場から「世界最高の炊飯器」づくりに挑戦 発売延期し簡単直火炊き実現(1/3ページ) - 産経ニュース

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開発ヒストリー

町工場から「世界最高の炊飯器」づくりに挑戦 発売延期し簡単直火炊き実現

【開発ヒストリー】町工場から「世界最高の炊飯器」づくりに挑戦 発売延期し簡単直火炊き実現
【開発ヒストリー】町工場から「世界最高の炊飯器」づくりに挑戦 発売延期し簡単直火炊き実現
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 創業80周年の老舗鋳造メーカー、愛知ドビー(名古屋市)が、「世界一、おいしいご飯」を目指した炊飯器「バーミキュラ ライスポット」を開発した。同社は、無水調理のできる鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」を炊飯用に進化。IHコイルとアルミヒーターを併用した独自の加熱構造や、高火力時の吹きこぼれを抑える新技術などを採用し、ご飯の直火炊きで煩わしい火加減調節をワンタッチで再現した。

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 「(炊飯時に発生する)蒸気が壁紙に当たれば、ぬれてはがれてしまう」

 昨年6月、東京都内で開かれたライスポットの試作品披露会。同社の土方智晴副社長は、知人の女性編集者から欠点を指摘され、「最初から設計を見直す覚悟でライスポットの発売を1年延期しよう」と決めた。

 平成22年に発売したバーミキュラにより、会社の売上高は発売前と比べて約7倍に急増していた。とはいえ、新製品の発売延期は大きな経営判断だ。土方副社長から提案を受けた3歳上の兄、邦裕社長は「短期的な会社の収益よりも、しっかりと顧客に満足いただける製品を作ることが重要だ」と賛成した。

 ライスポットの開発は3年前、「バーミキュラで直火で炊いたご飯が最高においしい」という顧客の声を聞いたことがきっかけだった。