西論

祝日考 本来の意味を知っておきたい

 3日、住吉大社(大阪市住吉区)の明治祭を訪ねた。よく晴れた午前中の若々しい空の下で祝詞が奏上され、神楽が舞われた。すがすがしかった。

 23日も、住吉大社では新嘗祭となる。境内の神田に実った米、お神酒(みき)、魚、乾物など海山の恵みが12の食台に盛られ、神饌(しんせん)として供えられる。この日は宮中でも新嘗祭が行われる。

 収穫に感謝する営みがこの国で続いていることを、改めて思う。それがGHQがみなしたようなまがまがしいものではないことは、いうまでもない。むしろ自然と共生してきた日本人ならではの、つつましく折り目正しい精神の表れではないか。私たちは、このような営みが連綿と続いている国に生を受けたことを誇りとしたい。

 「明治祭は明治天皇のご遺徳をしのび、引き継いでいく日です。新嘗祭は天の恵みをいただいていることに感謝する日。祭日の本来の意味が忘れられ、ただの休みになることは悲しい。いまだれが祭日の意味を教えているでしょうか。学校で教えてくれるのでしょうか。それを伝えていくことにも神社の役割はあると思います」(住吉大社権禰宜(ごんねぎ)、岡康史さん)

 祝日の本来の意味を知っておきたい。それも、占領によって変えられた日本という国を取り戻していく、一つの道と考える。(論説委員・河村直哉)

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