激震・朴政権

26日に大統領府包囲デモ 過去最大規模か 大統領支持率は過去最低の4% 若者の不支持率は99%

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の支持率が前週より1ポイント減の4%となり、過去最低を更新した。世論調査会社の韓国ギャラップが25日、明らかにした。不支持率も3ポイント増え、過去最悪の93%に上った。友人の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件で、検察が朴氏の「共謀関係」を認定したことで、さらに国民の批判が高まったもようだ。

 調査は22〜24日に実施。特に若年層の不支持姿勢が鮮明で、19〜29歳と30代の支持率はともにゼロを記録した。29歳以下の不支持率は99%に増加した。

 朴氏に対する弾劾訴追案の国会提出に向けた動きが加速する中、別の世論調査では、弾劾への賛成は79.5%に達している。

 26日には、朴氏の退陣を求める大規模集会がソウル中心部で行われる。5週目となる今回は、主催者側が150万人の参加を予想。主催者が100万人、警察が26万人と推計した12日のデモを上回り、最大規模となる可能性がある。

 複数のルートで大統領府に向けデモ行進し、大統領府周辺を包囲する計画もあり、機動隊との衝突も懸念されている。農業団体によるトラクターを使った行進は許可されなかった。

会員限定記事会員サービス詳細