異聞 北の大地

「エゾ富士」水源地に中国人専用ゴルフ場、洞爺湖畔に謎のリゾート計画…中国資本、国土を侵食

 連載を掲載中、記事への問い合わせをしてきた北海道の中国系企業のトップの一人は「32番目の省」という表現について、「中国でも言われているから問題視するつもりはない」との趣旨の発言をした。日本の土地はいつまで外国資本の餌食になるのか-。

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渓谷に「治外法権」集落

 赤井川村を走る国道393号沿いの白井川渓谷に、広大な森林地帯が広がる。今年5月にシンガポール企業に買収された「ドローム キャンプ・フィッシング フィールド」だ。

 約270ヘクタールの森林内には100張り以上のテントが設営できるという緑のキャンプ場が広がる。3つの大きな釣り堀にはそばを流れる白井川の支流が流れ込んでいる。上空から見ると、国道沿いの木を残して中だけを伐採、入り口を閉ざすと、完全な閉鎖的ゾーンになることがよく分かる。

 日本法人によると、ホテル経営を引き継いで10年ほどかけて約30億円を投資し、美術館の建設や別荘の造成を構想しているという。

 「大きな川が流れていて、自己完結型に生活するには最適の場所だ。中国人の移民が増え、こうした地域に住む可能性がある。自己完結的に住める地域にはアンタッチャブルな集落ができる可能性がある」

 長年、北海道での外国資本の不動産買収を追跡している前道議の小野寺秀氏はこう懸念を示した。

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