トランプ次期大統領

存在感増す長女・イバンカ夫婦、政治私物化や利益相反の声も

 【ニューヨーク=上塚真由】トランプ次期米大統領(70)の政権移行チームで、「トランプ・ファミリー」が存在感を増している。中でも、長女のイバンカさん(35)と夫のジャレッド・クシュナー氏(35)はトランプ氏から全幅の信頼を得ており、17日の安倍晋三首相との会談にも同席した。しかし、こうした動きに対しては、「政治の私物化」との批判や、「国益と個人的利益が相反する」との懸念も強まっている。

 「トランプ氏の会社と米国が一つの巨大なコングロマリット(複合企業体)になる」

 安倍氏との会談にイバンカさんが同席したことについて、オバマ大統領の倫理担当アドバイザーを務めたノーマン・アイゼン氏は、経済誌フォーチュンにこう危機感をあらわにした。

 億万長者で事業を世界展開するトランプ氏は、政治的な利害対立を防ぐため、イバンカさんら3人の子供にファミリー企業「トランプ・オーガニゼーション」を譲渡する意向を表明した。だが、その子供たちを政権移行チーム入りさせ、さらにはイバンカさんが安倍首相の会談に同席したことで、政治と事業との境界線が一層問題視されるようになった。

 トランプ氏にとり、「最もお気に入りの子供」(米メディア)とされるイバンカさんは特別な存在だ。