食べたい分だけ食べられるように
こうした事情を解決するため、同社が事前に消費者に行ったアンケートで、9割が小分け化に賛同したこともあり、50周年が過ぎた今年になってリニューアルに踏み切った。
同社の担当者は「食べたい分だけ食べられるようになり、最後まで開けたてのおいしさが楽しめるようになった」とメリットを強調した。
ネット上では「会社での置き菓子にしやすくなった」「運転のお供には便利だわ」と実利的な面を評価する声も上がり、「高齢者やお一人様も増えた今の時代ならではの配慮なんでしょうね」と世相を反映した変化に理解を示す意見もある。
一方、こよなく愛するファンからは「湿気てもそれはそれで美味い」「おまえ、なんてすがたに…」などと変化を惜しむ声も。
日清シスコの担当者は「これほど多くの反応があるとは驚きでした。ご愛顧いただいているからこその裏返しの反応と感じており、ありがたいです」と話している。
「変わらなさすぎた過去」と別れを告げ…若年層への浸透図る
長年、親しまれ続けた名作だけに、購買層は50代以上が6割を占め、高齢化していた。
担当者は「若い方々が食べていなかったわけではなかったが、『おじいちゃんやおばあちゃんの家で食べた』という声も多く、このままでは忘れ去られてしまうのではとも感じた」と明かした。