経済インサイド

大手スーパー、コンビニが参入する「買い物弱者700万人」市場…移動スーパー全国に拡大

 5〜10年後には、75歳以上の足が不自由な高齢者が増えるとみられ、板橋区は地元の中小スーパー、よしや(東京都板橋区)に移動販売の派遣を依頼した。

 よしやは2年前に移動スーパーを展開する、とくし丸(徳島市)と業務提携した。すでに高齢者が多い他の板橋区内の地域で移動販売を行っている。400〜500品目を取り扱い、訪問した際に、高齢者が欲しい商品を聞き、次回に届けている。

 「買い物に行けない高齢者は意外に多く、週2回のペースで回り、利用者は着実に増えている」(よしや店舗運営本部の田中文吉マネジャー)という。また、板橋区と高齢者の見守り協定を結び、販売スタッフは顔見知りの高齢者との会話を大切にし、問題があればすぐに対応できるようにしている。

 よしやが提携する、とくし丸は24年に移動スーパー事業を開始し、現在は全国37都府県で計160台が生鮮食品や日用品を販売する。中小スーパーから商品供給を受け、移動販売は個人事業者が行う仕組みで、年内には計200台に増える見込みだ。