日韓軍事情報協定に署名 北の核・ミサイル情報の共有強化

 【ソウル=名村隆寛】日韓両政府は23日、ソウルで、安全保障分野の情報共有を可能にする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に署名し、締結した。署名式は非公開だったが、日韓外交筋によると、日本側は長嶺安政駐韓大使、韓国側は韓民求(ハン・ミング)国防相が署名した。

 核・ミサイル開発を進める北朝鮮に関する情報共有強化が狙い。韓国側は、日本からの衛星画像情報や、哨戒機などによる北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)情報の提供に期待を示している。

 協定締結交渉は、2012年に韓国側の「国民感情」を理由に、署名当日に延期となり、棚上げ状態が続いていた。韓国政府は先月下旬に、締結交渉の再開を表明。日韓双方は14日に仮署名済みだった。交渉再開から1カ月足らずで締結が実現した。

 韓国では朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人で女性実業家の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件で、政局が混乱している。韓国政府は、混乱が今後激しさを増すことを勘案し、協定締結を急いだもようだ。

 韓国では野党や左派勢力が、協定締結に反対している。しかし、保守系メディアなどは、協定を現実的に必要なものとして支持している。

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