トンネル未完通17本、全線開通は2年遅れて平成31年度に 中部横断自動車道「静岡・山梨区間」

中部横断自動車道の整備計画
中部横断自動車道の整備計画

 中部横断自動車道の「静岡・山梨区間」を建設中の国土交通省と中日本高速道路などは22日、甲府市内で山梨、静岡両県と沿線自治体に対し、当初は平成29年度としていた全線開通の予定時期が、トンネル工事の遅れなどのため31年度にずれ込むと伝えた。

 工事中の同区間は増穂インターチェンジ(IC、山梨県富士川町)-新清水ジャンクション(JCT、静岡市)間の約58・3キロ。

 計画の遅延は、山梨県の下部温泉早川IC以南を中心に、トンネル崩落や湧水、重金属を含む掘削土の発生などのトラブルが多発し、追加対策の必要が生じたためだ。国交省によると、同区間の30本のトンネルのうち、17本が未貫通という。

 増穂IC-六郷IC間は今度中に開通するが、六郷IC以南は工事が順調に進んでも、六郷IC-下部温泉早川IC間と南部IC-新清水JCT間が30年度、下部温泉早川IC-南部IC間は31年度に開通見通しがずれ込む。

 22日の会議後、国交省甲府河川国道事務所の近藤進副所長は報道陣の取材に対し、「31年度の全線開通はトンネル工事が順調に進んだ場合の見通しだ」と述べ、状況次第ではさらに開通が遅れる可能性も示唆した。

 一方、計画の遅れに伴って、総事業費も当初計画比で約600億円増の2604億円に膨らむことが伝えられた。