クマ狩猟解禁1週間、捕獲は初日の1頭だけ 兵庫知事会見

 兵庫県の井戸敏三知事は21日の定例会見で、ツキノワグマの狩猟が20年ぶりに部分解禁されてから同日までの1週間で、捕獲数が初日の15日の1頭にとどまっていると明らかにした。狩猟が認められるのは12月14日までで、「一定数を確保できなければ、来年は特別捕獲班の編成など次の対応も検討しなければならない」との認識を示した。

 県はこれまで、絶滅の恐れがあるとしてツキノワグマを保護してきたが、生息数の回復を受けて15日から猟を解禁。ハンター一人につき1頭の捕獲を許可し、捕獲数は有害駆除も含め最大140頭としている。

 井戸知事は「今年は県内で2件の人身被害が発生しており、20年やってこなかった取り組みを行うこと自体が大切だと思う」とした上で、「残りの狩猟期間でどの程度成果があるのかをよく見極め、来年度の対策を検討したい。ぜひハンターの方々の協力を得たい」と述べた。

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