伊藤若冲の「野菜涅槃図」複製画となって誓願寺に里帰り - 産経ニュース

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伊藤若冲の「野菜涅槃図」複製画となって誓願寺に里帰り

「果蔬涅槃図」の精巧な複製画=京都市中京区
「果蔬涅槃図」の精巧な複製画=京都市中京区

 江戸時代に京都で活躍した絵師、伊藤若冲(1716〜1800年)が晩年に描いた「果蔬涅槃(かそねはん)図」の高精細複製画が完成し、京都市中京区の浄土宗西山深草派総本山・誓願寺で披露された。

 「果蔬涅槃図」は、釈迦涅槃図をモチーフに、全ての登場人物を大根やトウモロコシといった野菜や干し柿などの果物に置き換えて水墨画で表現している。若冲の母親が亡くなった際に、伊藤家一族の冥福を祈って描かれたという。一族の菩提(ぼだい)寺の宝蔵寺を通じて誓願寺に寄進されたが、明治時代に京都国立博物館(同市東山区)に寄贈されていた。

 完成した複製画は実物の95%に縮小した大きさで、縦177・3センチ、横91・5センチ。大徳寺塔頭(たっちゅう)の聚光院(同市北区)が所蔵する国宝・障壁画の複製制作など京都の文化財の保存事業に携わる大日本印刷会社(東京都新宿区)が、高精細のデジタルカメラなどを使い、細部まで再現した。

 宝蔵寺の小島英裕住職は「若冲生誕300年の年に、複製画ではあるが果蔬涅槃図が里帰りできたのは本当に夢のよう。多くの人に知ってもらいたい」と話した。

 複製画は、25〜27日に新京極商店街(同市中京区)で開催される若冲のイベントで、誓願寺で特別公開される予定。