石原慎太郎 日本よ

「モルヒネ」すら携帯できぬ衛生兵 気の毒な日本の自衛隊

困惑した艦長が本省に相談したらなんとその返事が、交戦規定の無いままに『警察官の職務遂行規定に倣って、禁錮五十日に相当する相手の行為に対しては発動せよ』との返答だったそうな。どこの国の軍隊が警察を見習って戦闘しなくてはならぬという滑稽に晒(さら)されながら戦うことがあるものだろうか。因(ちな)みにかつて、自衛隊には確たる交戦規定がないのでこれをすみやかに作成してほしいと建言した当時の統幕議長は時の防衛庁長官金丸信によって文民統制違反として更迭されてしまったものだった。

こうした世界に例を見ない条件下で場合によっては命がけでの行動を義務づけられている我が国軍の不安をいかに取り除いて彼等に国家の名誉を負託するかを熟慮するかは国民の義務に他なるまいと思うのだが。

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