【リマ=田北真樹子】安倍晋三首相は19日午後(日本時間20日午前)、ロシアのプーチン大統領と訪問先のペルーの首都リマで会談した。会談で両首脳は、12月のプーチン氏来日と山口県長門市での首脳会談の成功に向けた協力を確認。安倍首相は対ロ経済協力を具体化させ、北方領土問題を含む平和条約締結交渉の進展を求める構え。
会談の冒頭、プーチン氏は「これまで二国間関係を前進させるために、いろいろなメカニズムと手段を再開させることができたということを指摘したい」と述べた。その上で、外交や防衛、経済協力などに関し、「本日はすべての分野に関していろいろ確認をとりたい」と語った。
安倍首相はプーチン氏の訪日に関し「私の地元山口県長門市においても準備に盛り上がっている。日本の伝統的な温泉宿でおもてなししたい」と改めて歓迎の意向を表明。同時に「当地においては、平和条約の問題そしてさらには経済協力の問題などについて話をしたい」と述べ、平和条約締結交渉の進展に期待感を示した。