モータースポーツとして発展 安全管理に課題 タイヤ直撃事故のドリフト競技

事故現場の見取り図
事故現場の見取り図

 宇都宮市の日光サーキットで事故が起きたドリフト競技は平成以降、サーキット場でドリフト走行の美しさを競うモータースポーツとして発展してきた。時速100キロ以上でカーブを曲がる華麗さの半面、事故の危険とも隣り合わせで、安全管理が徹底されていたのか改めて問われそうだ。

 日光サーキットによると、重体となった鈴木祥子さんは審査員のコメントを聞いて、無線でドライバーに伝える「スポッター」で、第1コーナーの外側に設置された審査員席近くに待機していたという。

 この付近はコースから20メートル程度離れていたが、車両が曲がりきれずに突っ込んできた場合に備え、ダンプ用のタイヤと高さ約1メートルの壁を設けていたという。だが今回の事故では第1コーナーにさしかかる手前で前輪が外れ、50〜60メートルバウンドしながら壁などを越えたとみられるという。

 今回と同じ大会を開催したことがあるサーキット場関係者は「うちで開催した際、主催者が特設した審査員席の安全対策はネットを張っただけの簡易的なもので、仮にタイヤが跳んできた場合には、今回と同様の事故が起きる可能性があった」と打ち明ける。

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