クローズアップ科学

鳥取県中部地震1カ月 専門家は「近畿や九州でも」と警告 地下に隠れた断層が動く「ひずみ集中帯」の直下型 

【クローズアップ科学】鳥取県中部地震1カ月 専門家は「近畿や九州でも」と警告 地下に隠れた断層が動く「ひずみ集中帯」の直下型 
【クローズアップ科学】鳥取県中部地震1カ月 専門家は「近畿や九州でも」と警告 地下に隠れた断層が動く「ひずみ集中帯」の直下型 
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鳥取県中部で発生したマグニチュード(M)6・6の地震から21日で1カ月。「ひずみ集中帯」と呼ばれる地域で起きた直下型で、未知の断層が大地震を引き起こすリスクを改めて浮き彫りにした。

熊本と違う揺れ

今回の地震は活断層が動いた1995年の阪神大震災(M7・3)や今年4月の熊本地震(M7・3)と同じ内陸直下型だ。ただ震源付近に活断層は知られておらず、地下に隠れていた断層が動いた。

鳥取県によると、住宅の全半壊は117棟(17日現在)で約25万棟の阪神、約4万棟の熊本と比べ建物や人的被害は少なかった。地震の規模が小さかったことに加え、揺れの特徴が影響したとみられる。

東大地震研究所の古村孝志教授は、最大震度6弱に見舞われた鳥取県倉吉市役所で観測された地震波を解析。その結果、木造家屋に大きな被害をもたらす周期1〜2秒の揺れが熊本などと比べて小さかった。

古村氏は「家屋をゆさゆさと揺らす成分が小さかった。一方、小刻みの揺れは大きく、墓石の倒壊や地崩れ、物の落下などを発生させた」と話す。

地面の動きは、瞬間的な加速度は阪神より大きかったが、速度は小さかった。防災科学技術研究所の青井真・地震津波火山ネットワークセンター長は「少なくとも倉吉市役所周辺では被害が比較的少なくて済んだとみられる」と分析する。

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