だが、事業者の決定が遅れたことでバスタ新宿に売店がない状況が長引き、その分、利用者に不便を強いることになった。
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ポプラ辞退を受けた2回目の入札では、6事業者の中から、ファミマが選ばれた。同事務所によれば、ファミマに決定した理由は「(提示した)賃料の金額のほか、(共有スペースである)道路を清掃するといった点を評価した」という。
ファミマは9月にサークルKサンクスと経営統合したばかりで、店舗数はローソンを抜いて2位に浮上。首位のセブン-イレブン・ジャパンを追い上げるためにも、バスタ新宿のような集客力のある立地の店舗は、のどから手が出るほど欲しい物件だった。
ともあれ、バスタ新宿にようやく長旅を癒やすコンビニが誕生したことに、関係者は安(あん)堵(ど)している。(大柳聡庸、黄金崎元)