経済インサイド

バスタ新宿の利用者不満爆発 待望のコンビニがオープン 業者決定迷走の理由は「トイレ掃除」だった!?

 関係者らへの取材によれば、国交省からの条件には賃料以外にも「公共貢献」という項目があったという。この条件にはバスタ新宿4階のトイレ掃除が含まれる可能性があった。さらにバスタ新宿はトイレを増設する計画があり、いったんトイレ掃除を請け負えば、コンビニの運営コストが膨らむ可能性があったというのだ。

 ただ、実際には条件に、トイレ掃除は含まれていなかった。

 10月7日の国交省東京国道事務所が発表したファミマに出店事業者が決定したことを知らせるプレスリリース文には、「なお、トイレ清掃は、購買施設の入札手続きの対象となっておりません。開業以来、4階トイレは新宿高速バスターミナル会社、3階トイレは観光情報センターが清掃を行っております」との文言がわざわざ付け加えられた。同事務所の担当者も、あくまで「トイレ清掃が辞退の理由になったわけではない」と説明する。

 ただ、国交省がトイレ掃除が当初から出店の条件ではないことを、ポプラ側に明確に説明していたかは疑問だ。結局は、国交省とポプラの間でトイレ掃除をめぐって認識の相違があったことが、事業者決定が迷走した真相のようだ。

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