トランプ政権の財務長官に金庫番GS元幹部・ムニューチン氏浮上 ドル高容認? 具体策見えず

 米国のトランプ次期政権の財務長官候補として、金融大手ゴールドマン・サックス(GS)元幹部のムニューチン氏が浮上している。金融業界出身の長官はドル高・円安を容認するケースが多く、日本政府には肯定的な受け止めもある。ただ、具体的な政策が見えないうえ、トランプ氏が選挙期間中「日本は為替操作で輸出を促進している」と主張してきた経緯もあり、政府は情報収集を急いでいる。(田村龍彦)

 ムニューチン氏はヘッジファンドの最高経営責任者(CEO)を務め、大統領選ではトランプ氏の陣営の財務責任者として勝利に貢献した。

 議員出身の財務長官は自国の輸出に有利なドル安を求める傾向があるが、ムニューチン氏と同じGS出身で、クリントン政権の長官を務めたルービン氏は「強いドルは国益にかなう」とドル高を容認。ブッシュ政権のポールソン元長官も同様の姿勢だった。

 足元の外国為替相場は円安傾向だが、急激な円高局面では、市場介入などをめぐって日米当局間の調整が欠かせない。このため、財務省幹部は「金融に理解がある人の方がやりやすい」と打ち明ける。