中国レノボの日本法人とブイキューブは16日、企業で進む働き方改革に対応したソリューション事業で協業すると発表した。第一弾として、ブイキューブが開発したテレビ会議システム「V-CUBEボックス」にレノボがパソコンサーバーをセットにして来年1月から企業向けに販売する。低コストのテレビ会議システムにより、社員が場所にとらわれることなく柔軟に働きやすい環境を実現する働き方改革を支援する。
「V-CUBEボックス」は会議室などのモニターや家庭でのパソコン、外出先でのスマートフォンなどで容易に会議や打ち合わせができるテレビ会議システム。ブイキューブが本体にパソコンを使用し昨年商品化したが「販売実績は数百台」(間下直晃・ブイキューブ社長)にとどまっていた。レノボのサーバーを標準機とすることでグレードアップや保守などを安定して提供。両社がそれぞれの代理店網で本格販売する。
価格はサーバーとウェブカメラ、マイク、リモコンで約30万円から。年間7万2000円のライセンス利用料がかかる。
レノボ日本法人の留目真伸社長は「レノボはワークスタイル変革に力を入れており、まずは国内で普及させたい」と述べ、将来の海外販売にも含みを持たせた。