政治デスクノート

「三代会長」の敬称は、「先生」とする…今年も会則を変更 創価学会に何が

創価学会の「広宣流布大誓堂」。2年連続の会則変更が波紋を呼んでいる=東京都新宿区信濃町
創価学会の「広宣流布大誓堂」。2年連続の会則変更が波紋を呼んでいる=東京都新宿区信濃町

 公明党の支持母体、創価学会が11月4日の総務会で会則改正を決定しました。翌日5日の機関紙「聖教新聞」の1面トップで大きく報じられ、学会や公明党関係者らの間で少なからず臆測を呼んでいます。

 というのも、学会は昨年11月、会長任期を5年間から4年間にする条文の改正をしたばかり。たまさかとはいえ、改正は2年連続となります。

 今回の改正のうち前文に関わるものはやや専門的ともいえる内容なので詳述しませんが、もう1つはというと、第1章第3条に、新たに第2項を加えるものでした。加えるというあたり、公明党の憲法に対するスタンスであるところの「加憲」を連想させますが、これはさておき。

 第2項は「『三代会長』の敬称は、『先生』とする」という一文です。この文中にある「三代会長」は、学会を起こした初代から大きくした第3代会長までの3人の会長という意味です。

 第3代会長はいわずとしれた池田大作名誉会長(88)のことです。これまで池田名誉会長の呼称は機関紙などでは「名誉会長」のほか、最近では「SGI会長」(※SGIは創価学会インタナショナル)などが使用されていました。

 ただ、会員の皆さんはふだん、池田大作名誉会長のことを「先生」と呼び習わしているようです。

 草創期の学会を描いた小説「人間革命」の登場人物のモデルの一人といわれる大幹部が、「池田先生は、生涯の師匠」「池田先生のご指導ではね…」というふうに話すのを聞いたこともあります。「先生」は、自然な呼び方のようでした。

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