7年前の横浜通り魔 容疑者逮捕 山口の男、DNA型合致

通り魔事件が発生した地下街「ポルタ」と地上を結ぶ「E階段」。人通りは少なく、日中も薄暗い=横浜市西区
通り魔事件が発生した地下街「ポルタ」と地上を結ぶ「E階段」。人通りは少なく、日中も薄暗い=横浜市西区

 JR横浜駅の地下商業施設で平成21年3月、女性が刃物で刺された通り魔事件は、発生から7年以上が経過した今月初め、傷害容疑で山口県内に住む男が逮捕されるという急展開を迎えた。横浜から遠く1千キロ離れた土地の男と事件を結びつけたのは、近年の科学捜査の代名詞といえるDNA型だった。逮捕から14日で10日間が過ぎ、捜査の過程や犯行当時の男の境遇など、事件の全体像が明らかになってきた。

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 「あぁ。あのことですか」。県警の捜査員が「神奈川から来ました」と告げると、男は落ち着いた様子でうなずいた。そして、「ずっと気になっていたんです」と肩を落とした。

 男は、山口県宇部市の自称カラオケ店従業員、伊藤健治容疑者(45)。戸部署が今月4日、傷害容疑で逮捕した。

 事件は21年3月1日昼過ぎ、JR横浜駅東口の地下商業施設「ポルタ」で起きた。地上に続く階段で、横浜市内に住む30代の女性が腰を刺されて軽傷を負った。伊藤容疑者に「ホテルはどこですか?」と声をかけられ、「知りません」と立ち去ろうとした直後に刺されたとみられる。

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