7年前の横浜通り魔 容疑者逮捕 山口の男、DNA型合致

 女性が助けを求めると、買い物客でにぎわっていた施設内は大混乱に陥った。県警は通り魔事件として捜査を始めたが、難航した。女性は犯人に見覚えがなく、交友関係からの容疑者特定は困難。男が立ち去る様子が映った防犯カメラの画像は不鮮明で、目撃者も見つからなかった。

■2月に「朗報」

 県警は現場から見つかった凶器の果物ナイフに着目した。一般に広く流通しており、購入経路の絞り込みはできなかったが、刃などに残った血液を鑑定した結果、女性とは別の人物の血液も付着していることが分かった。腰を刺した際、腰骨などに当たって滑り、手を切った可能性があった。

 県警はこの人物が犯人の可能性が高いとみて、指紋とともに、DNA型を警察庁が管理するデータベース(DB)に登録した。

 このDBは、未解決事件の犯行現場などに残された血液などのDNA型を登録するもので、16年から運用が開始された。17年には、捜査過程で関与の疑いが浮上した人物らから任意提出を受けるなどしたDNA型も加えられ、照会による容疑者特定に役立ってきた。

 そして今年2月、山口県警が内偵捜査中の事件の容疑者のDNA型が、伊藤容疑者のものと合致したという連絡が入った。神奈川県警は山口県に捜査員を派遣し、行動確認など裏付け捜査を慎重に進めた。

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