杉田水脈のなでしこリポート(20)

「民主主義は進み、妥協するのが下手になった」…デンマークで聞いた興味深いエピソード

 前回に引き続き、デンマーク視察報告の2回目です。今回はデンマークの「教育」にスポットを当ててお伝えしたいと思います。

前回お伝えしたとおり、女性の社会進出が進むデンマークでは、すべての子育て家庭が6カ月から赤ちゃんを保育所に預けることができます。待機児童はゼロ、専業主婦の家庭も利用できます。保育園は福祉施設(管轄は厚生労働省)、幼稚園は教育施設(管轄は文部科学省)と分かれている日本と違い、デンマークは0〜2歳が通うのが保育園、3〜6歳が通うのが幼稚園と年齢による区別があるだけで、ほとんどが併設されています。

 保育園にも幼稚園にもカリキュラムがありません。クラス分けもありません。工作、読書、クッキング、音楽など様々なブースがあり、子供たちは年齢に関係なく、したいときにしたいことをします。教師は子供のしたいことの手助けをするだけです。もちろん、外で遊びたいときは勝手に外に出て行って外で遊びます。私たちが見学したグレステッド市にあるグリウスコウ自然幼稚園では、「森のようちえん」が併設されており、子供たちは大自然の森の中で長い時間を過ごします。また、家庭菜園や動物を育て、育てた豚や鶏を自分たちで料理をしたり、ヤギのミルクを飲んだりします。当然男女の別はありません。そういった中で考える力を養い、生きていくために必要な知恵を学ぶのです。