杉田水脈のなでしこリポート(19)

女性の社会進出が進むデンマークへ視察に行ってきました 日本の方が恵まれていると感じたこと

 視察3日目には、「KVINFO」(クビンホ)と呼ばれる平等と多様性のビジョンに向けて取り組む団体を訪れ、女性の社会進出についてお話を聞きました。「男性の収入に頼って生活している女性はいない」という説明があったので、「デンマークには専業主婦はいないのですか」と質問すると、「一部のセレブにはいる。これは個人的見解だが、これだけ頑張って女性の社会進出の基盤を整えてきたのに、専業主婦になりたいという女性がいると、はっきり言って困る」との回答で、実際には専業主婦も専業主婦になりたい女性もいるとのことでした。

 女性は自治体など公的な職場で働く人が大多数で、逆に男性は民間の職場で働く人が多いとのこと。すごく合点がいきました。日本でも公的機関の方が女性進出の制度が整っています。民間企業よりも利潤追求をしない公的機関の方が働き方を追求しやすいという理由があります。

 介護についても説明がありました。「デンマークでは18歳で自立する(学費はタダ、月10万円程度の生活費とお小遣いも国から出る)ので、親との同居はほとんどない。介護は行政の仕事。子育ても家事も介護も女性が全てをできるはずがない。できないことは行政に任せればよい」という方針です。

 「子育ても家事も介護も行政がやるデンマークで、『家族』とは一体何なのか」とたずねました。「家族とは楽しい時に集うもの。それ以外の時間はそれぞれ別々。すごく親しい友人に近い感覚」という答えが返ってきました。