シングル時代

寄り添う傾聴ボランティア 孤独を克服、生きる力に

納得のいく答え

 NPO法人「ホールファミリーケア協会」(東京都千代田区)は11年から全国各地で傾聴ボランティアの養成講座を開催、これまでに2万6千人以上が受講している。

 傾聴ボランティアは各市区町村の社会福祉協議会(社協)や民間のボランティア団体などが派遣するケースが多い。同協会の山田豊吉事務局長は「傾聴は悩み相談ではないが、話すことで抱えている問題に対する心の整理がつき、納得のいく答えを見いだして前を向けるようになることは多い」としている。

 ■高齢者専用の電話相談

 高齢者の悩みに答える専用電話相談もある。公益財団法人「東京YWCA」は「シニアダイヤル」を設置。訓練を受けた相談員がじっくりと相談に応じる。

 平成10年に始まり、27年度は2284件の相談が寄せられた。世代では60代が872件で最も多く、80代(324件)が続いた。女性からの相談が1886件で男性は343件、無言が55件。内容は、「人生」に関するものが703件で最多。「対人」(459件)、「家族」(335件)が続いた。

 シニアダイヤル((電)03・3293・0351)は月曜〜土曜の午後1時〜5時(祝日と第3土曜は休み)。

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