日常の課題から発明学ぶ 長野工業高で「知財」授業 - 産経ニュース

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日常の課題から発明学ぶ 長野工業高で「知財」授業

 県長野工業高校(長野市)で10日、特許などの知的財産の専門家、弁理士を招いた特別授業が行われた。機械科の生徒36人が日常生活から課題を見つけ、解決策を具現化する「発明」の過程をワークショップ形式で学んだ。

 授業は、機械科の生徒が、銅製のバケツ型容器「ペール缶」を使った「燻製(くんせい)器」と、薄い壁を突き抜けたくぎの先端に装着してけがを防止する「釘(くぎ)先ガード」を発明し、いずれも特許を申請したことをきっかけに企画された。子供のアイデアを無料で特許出願する「こども発明プロジェクト」に取り組む都内の弁理士、山崎幸作さん(52)らが講師を務めた。

 生徒はグループに分かれ、「料理に含まれる塩分が多くなりがち」「冬場に登校で自転車をこぐのがつらい」などという身近な課題や問題をあぶり出した。

 その後、山崎さんらの助言を参考に生徒たちが「先端に付けた装置で料理の塩分濃度を測定するはし」や「自転車をこぐと発熱する洋服」などと解決のためのアイデアを披露した。

 来春の卒業後に自動車メーカーで製造に携わる予定の小山友大さん(18)は「作るだけが発明ではないことを学んだ。仕事に生かしたい」と話した。

 山崎さんは「日本は資源が乏しいが、人間が考えられるアイデアは無限にある。発明する経験を積めば、絶対に将来に生きるはず」と語った。