政論

民進党・蓮舫代表「トランプ氏に失礼」でまたもブーメラン TPP交渉参加の協議入り決断は旧民主党政権ではなかったか

参院本会議に臨む民進党の蓮舫代表=11日午前、国会(斎藤良雄撮影)
参院本会議に臨む民進党の蓮舫代表=11日午前、国会(斎藤良雄撮影)

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)承認案などをめぐり、米大統領選でTPP脱退を明言するトランプ氏が勝利したことを受け、民進党執行部から承認案の即時撤回を求めるような発言が相次いでいる。そもそもTPP交渉参加に向けた協議入りを決断したのは、平成23年の旧民主党・野田佳彦内閣だ。自由貿易体制を重視する本来の立場を忘れ、トランプ氏を安倍晋三政権の攻撃材料にするのは本末転倒でないか。

 蓮舫代表「新大統領に対して失礼にあたるのではないかとも思い、懸念している」

 野田幹事長「新しい大統領にケンカを売るような話にもなりかねない」

 蓮舫、野田両氏はトランプ氏が勝利した9日、承認案などの衆院採決を急ぐ政府・与党を批判した。

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