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鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事は11日、九州電力川内原発(同県薩摩川内市)で実施中の特別点検を視察した。終了後、三反園氏は「大切なのはリスクを減らし、安全安心を増すこと。特別点検で県民の安心が増す」と述べ、自身が求めた点検の意義を強調した。同行した専門家も「不備はない」と評価しており、定期検査終了後は九電の想定通りに、支障なく稼働できる道が広がった。(高瀬真由子)
7月の知事就任後、三反園氏が川内原発を視察するのは初めて。川内原発は1号機が定期検査のため10月6日から停止している。
特別点検は水中カメラを使った原子炉容器の確認など、三反園氏の要請に応じる形で、九電が9月27日から70人の専任チームで行っている。九電によると、現時点までに異常は確認されていない。
三反園氏はこの日午前10時半すぎから約6時間、特別点検の10項目のうち9項目を確認した。
終了後、三反園氏はテレビカメラの前で身ぶり手ぶりを交えて、持論を展開した。
「安全かどうかで私は判断する。安全でないということになれば、強い対応を取る」「稼働してもしていなくても、放射性物質はそこに残る。大切なのはリスクを減らし、安全安心を増すことだ」